肝生検

  • 午前8時に点滴開始。研修医の先生が慣れない手つきで針を指す。なんか危なっかしいが、とても丁寧で痛みも殆ど無い。医療器具も患者の負担を軽減する様に改善されているのかも知れない。
  • 午前10時に肝生検のため、ベッド毎処置室へ移動するが、途中から乗り物酔いで気分が悪くなる。検査室はエコーの画面を見るため照明が暗い。緑色の布を脇腹付近に数枚掛けられる。感染症予防のために担当医がゴム手袋したり、エコー装置に滅菌処理済みのカバーを掛けたりしていた。あと、20センチ超の針が付いた超巨大な注射器を見せてくれる。「カッシャーン」という音がして、「この音がしたら、肝臓の一部が自動的に採取され、肝生検は終了です」と説明がある。なんか緊張に拍車が掛けられてしまうなぁ。それからあっという間にわき腹下側皮膚の麻酔開始。麻酔液が進入してくる感じが我慢出来ないほど痛い。次は腹膜への麻酔。麻酔液が何処までも侵略してくる感じがあり、ちょっとしたショック状態に陥る。吐気を訴えるが、何も無かった様に検査はそのままチャキチャキと続行。「息止めてね」と言ってから2秒後位に針を挿入。「カッシャーン」という音がして肝生検終了。無事に組織も採取出来ていたようだ。針が刺さっている時間は5秒位だった記憶がある。ただ、その直後に血圧が80以下に下がって、研修医の方がとても心配してくれていた様である。担当医は日常茶飯事と行った所か。とても経験豊かで精確な医療行為だったと思う。2回目はもうこりごりだが、どうしても肝生検を行わなければならないのであれば、是非とも同じ医師にお願いしたい。そして病室へと帰還するのであった。